レベスタの悲劇…
6/16(日)J2リーグ第18節
結果
1-1 ドロー
(得点)
アビスパ→前半17分 城後
レイソル→後半アディショナルタイム5分 江坂
(試合後勝ち点と順位)
アビスパ福岡 勝ち点17 21位
柏レイソル 勝ち点28 7位
ほぼ勝利が目の前にありました…
後半はレイソルの怒涛の攻撃に耐える時間が多かったですが、GKセランテスのファインセーブもあり、なんとか0で持ちこたえていたのですが…
後半アディショナルタイム、最後のワンプレーで同点にされ勝ち点3が勝ち点1に…
後半アディショナルタイムの時間の使い方や決めるべき時にしっかり決めるということができていればもっと違った結果になっていたと思います。
しかし勝負の世界、最後まで何が起こるかわからないということを実感しました。
試合後はアビスパの選手はピッチに倒れこみ涙する選手も…
対するレイソルの選手も笑顔はありませんでした…
J3降格圏脱出のためには是が非でも勝利が欲しいアビスパ
1年でのJ1復帰に向けてこれ以上、上位戦線から離されたくはないレイソル
どちらも勝利が必要な一戦でのドロー
試合終了後の両チームの選手の表情がこの試合の重要性を物語っていました。
フォーメーション
前節まで4-2-3-1で臨んでいたアビスパですが、
レイソル戦は3-4-2-1の3バックで臨んでいました。
センターバック→(左から)篠原・吉本・実藤
ウィングバック→(左から)輪湖・石原
2シャドー→(左から)石津・城後
1トップ→ヤンドンヒョン
今シーズンほぼすべての試合において4バックで試合に臨んでいたアビスパ。
1度だけ選手のコンディションの関係から3バックにしたことがありましたが(確か町田戦)前半途中から4バックに戻していました。
3バックにした意図を久藤監督はスポーツ新聞の取材に対して
「相手の攻撃陣のタレントが多いことを考えて守備重視の3バック」という選択になったようです。
この選択に関しては現在22チーム中でJ3降格圏の21位に沈み、前節水戸戦で今季初の4失点を喫していたので良かったと思います。
レイソルは得点力不足に悩んでいる現状がありますが、攻撃のタレントはJ2屈指。ここで目覚めさせるわけにはいきません。
適材適所
前節までは、センターバックでこそ輝く篠原を慣れないサイドバックで起用したりと適材適所での選手起用に関して首をひねるシーンがありましたが、
レイソル戦では篠原・吉本・実藤の3バックでウィングに輪湖・石原と適材適所での起用だっと思います。
またウォンがボランチに入ることで惇の守備の負担が減りましたね!
ただでさえ、ボランチでプレーする惇はアビスパの潤滑油(司令塔)であり
元々守備が得意ではない選手なので、ウォンがボランチに入ることで守備の負担が減り、攻撃にウェートを置くことができたと思います。
ウォンは世代別の韓国代表でセンターバックをすることもあるようですがアビスパではセンターバックよりボランチの方が活きますね。
攻撃面
レイソル戦は積極的に裏へ抜け出すプレーが多かったです。
しかし前節までと違って、中盤を省略するためにDFから裏へロングボールを蹴るのではなく、しっかり中盤で繋いで相手のポジションをずらし、
くさびのパスを入れて、ヤンや城後が裏へ抜け出すというプレーが多く見ごたえのある攻撃でした。
前半17分の得点シーンはレイソル戦でのアビスパの攻撃を象徴するというシーンでした。
全体的にヤンが中央に居続けるのではなく、サイドに流れたりポストプレーで時間を作ったり流動的に動いてくれたので城後が活きたと思います。
やはりヤンが流動的に動くと相手がつられるので周りの味方が動きやすそうですね。
ただヤンのコンディションが気になります。元々ポストプレーが得意な選手ってわけでもないと思いますが、ポストプレーでも競り負けるシーンが多く見ていて体が重そうな印象を受けました。
守備面
守備時はウィングバックが下がり実質5バックで対応していました。
リードしていたこともあり、ボールを握られる時間が多かったですが
リトリートするときと前からプレスに行くときの判断・区別がはっきりしており良かったと思います。
(リトリートとは自陣に下がりゴールを守る戦術のこと)
井原元監督時代のアビスパが使っていたリトリート戦術ですが、
井原元監督の前で昨年との違いであり今シーズンのアビスパが目標とする攻撃的な姿勢を表せただけでも良かったと思います。
リトリートした時にミドルシュートを狙われていましたがGKセランテスがファインセーブ連発でした。
危ない場面もありましたが、守備でも久藤アビスパらしさが出ましたね。
全体的に
今シーズンレベスタ2試合目で2試合とも観客が1万人を超えスタジアムの雰囲気は最高でした。やっぱりレベスタが最高です!
攻撃に関しては堅守でJ2でも失点数が少ないレイソル相手に躍動するシーンもあり見ていて楽しかったです。
欲を言えば、後半の決定機をしっかり決めれていれば違った結果になっていたと思います。
(それは相手にもいえることですが…)
守備も久藤アビスパらしさがでていたと思いますが、相手のレイソルは得点力不足に悩むチーム。
正直相手の攻撃に助けられた部分も多々ありました。
また、相手の攻撃タレント陣に合わせて3バックを採用したとのことですから次節以降は4バックになるのかもしれません。
ただ個人的にはディフェンス陣の適材適所での起用は継続してほしいと思っています。
次節対戦相手
アウェイで徳島ヴォルティス(勝ち点24 11位)
今回のドローで勝ち点を1しか積み上げることができずにJ3降格圏脱出はできませんでした。
しかし、21位から17位鹿児島ユナイテッドFCまで同じ勝ち点(順位は得失点差による)ですので結果次第でJ3降格圏脱出も可能です。
なんとか次節で久藤監督初勝利を達成して良い軌道に乗ってほしいです。