アビスパ前半戦の総括 その②内的要因編
前回に引き続き、今回もアビスパ前半戦の総括【その②内的要因編】を書きたいと思います。
前回の「その①外的要因編」はこちらからどうぞ↓↓↓
しかし、アビスパの前半戦の不調からアビスパネタを書くだけで気持ちが…
ドンヨリ…
こんな感じです…
個人的な前半戦の良かったゲーム、ベスト3
- 愛媛FC戦(アウェイ) 2-1で勝利
- 大宮アルディージャ戦(ホーム:レベスタ) 1-1ドロー
- 柏レイソル戦(ホーム:レベスタ) 1-1ドロー
愛媛戦(個人的な総評)
ヤン・ドンヒョンがボールをもらいに下がってきたおけがで、相手DF陣も2人ラインを上げる。そこに木戸が裏へ飛び出しヤンから絶妙なパス。そして木戸のゴールは木戸にとってリーグ初得点!
大宮戦(個人的な総評)
1点を追いかける展開で、石原のスタミナとダイナミックな駆け上がりからヤンの同点ゴールを演出!ピンポイントクロスと今シーズンレベスタ初戦ということでスタジアムの雰囲気は最高!
柏戦(個人的な総評)
結果的には1-1でのドローに終わったが、アビスパの得点シーンはDFがバイタルに飛び出す、パスをもらった瞬間に城後が裏へ飛び出す、そしてスルーパスが絶妙!元アビ戦士、日本代表のGK中村航輔から奪った得点!しかし終了間際の試合運びには疑問点が残る…
攻撃面
- 攻撃の形が見えなかった
- 失点が増えていくにつれて方向転換した
- ファビオの目指すサッカーはポゼッションサッカーではない
シーズン開幕当初の感想は「攻撃の形が見えない」その一言に尽きます。
一番ひどかったのはホーム博多陸で行われた第3節の京都サンガ戦
後半は1本もシュート打ってないんじゃないかな?
逆に開幕前の練習試合VSサガン鳥栖戦が一番チームのやりたいことが見えた試合でしたね。理由は↓↓↓
前から積極的にプレスに行き、高い位置でボール奪取、その瞬間に攻撃陣がゴール前に飛び込む…
まさしく今シーズンファビオが目指していたサッカーだと感じました!
そして見ていて本当に楽しかった!
負けはしましたが、この練習試合は子供と見に行きました。
まだ小さいので90分サッカーを見ることがちょっと難しい年代ですが、
「アビスパの試合面白いねー」
小さい子供でもワクワクドキドキさせてくれるサッカーをしていました。
気温が低かったこともありスタミナが最後まで持ったからなのか、わかりませんが本当にアグレッシブでした。
開幕戦のVS琉球戦に負けて出鼻をくじかれたことが痛かったのかなぁ…
ファビオが指揮を執った試合では、なかなか攻撃の形が見えなかったというのが本音ですね…
特に開幕当初は酷かった…ファビオも試合後のコメントで「なぜか試合になると練習でやっていることができなくなる」と言っていました。
裏に抜ける選手もいなければ、ミドルを打って相手DF陣がミドルを警戒して前に出てこらせるということもしない。
ただ、横パスばかりして苦し紛れのサイドからのクロス…
これじゃ相手は楽でしょうね!しっかりリトリートしておけばいいですかねー
攻撃が停滞するからボールポゼッションが上がる上がる!
ちなみにフォビオの目指す攻撃的サッカーは決してポゼッションサッカーではないと思います。
前からプレスをかけて、高い位置でボールを奪い、そして手数少なくゴール前にボールを運ぶ。そんなサッカーをしたいのだろうと思いました!
結果的にプレスが上手くハマらず(タイミングがバラバラ)、DFラインとボランチの間に空間が生まれ、失点が増えていく悪循環…
ファビオが目指した前からプレスを掛けるというのも、試合を重ねるたびに
どんどん重心が後ろに下がっていきましたね。というか前からプレスをかける回数と時間が減っていきました…
攻撃に関しては久藤監督になり、システムは変わりましたが形が見え始めましたので、後半戦に期待です!
後半戦は必ず得点が増える!そう信じています!
守備面
- 選手間の連携(相手攻撃陣の引き渡しが雑)
- 簡単に抜けられる
- DFの前で抑えることが少なかった
攻撃的サッカーに変わり、サイドバックも積極的に高い位置を取るようになったのでセンターバックにかかる負担が増えたのは事実です。
そしてボランチ始め、DFの前で相手を抑える・攻撃を遅らせるということができていなかったのでDF陣は大変だったと思います!
これはフォビオというより久藤監督になってからですが、
自滅・軽すぎ
クリアミスや遅らせる守備はなく、すぐにカットを狙う…
そして1対1で簡単にやられる…
しかし、ファビオ時代もセンターバックの選手がサイドバックをやったり
選手層が薄すぎたのが一番の問題です。
若い世代は世代別の代表に呼ばれて抜けたり、ベテランはケガで出場できず…センターバックというかDF登録の選手が少ない…
ここでベンチメンバーにユースのメンバーを2種登録してなんとかその場をしのぎましたが、このような状態(選手が少ない状態)を作り出したフロントに憤りを感じることも…
岩下をレンタルで鳥栖に出したことも憤りを覚えます!
これは攻撃にも絡みますが
フィジカルの問題なのか、連携の問題なのか?前からプレスをかけるのも
タイミングがズレズレ…
これじゃ簡単に剥がされるでしょう、そんなシーンを良く見ました。
そして、相手もアビスパを研究してきますね。
ボランチとDFの空いたスペースにボールを入れてくるので、DF陣は前に行けない。そしてDFとボランチの間に更にスペースが空く…そして失点…
そんなことを繰り返していました。これじゃ失点も増えますよね…
井原監督時代に4年間かけて築きあげた堅守がこうも簡単に崩れてしまうんだな…と感じる瞬間でした。
全体的に
今シーズン見ていて率直に思うことが…
みんなバラバラ!昨シーズンも思うことがありましたが、今シーズンは昨シーズンの比ではない!
21節の岐阜戦後のブログでも書きましたが↓↓↓
「こいつが抑えるだろう」
「こいつが1人で相手をかわしてクロスをあげるだろう」
「だからこいつ1人に任せておこう」
そんなシーンが多いです!!見ていて本当にバラバラ…
なぜだろう?
これは昇格する年以外のアビスパのある意味悪い伝統だと思います。
昇格する年は他人任せのシーンはあまり見られません…
全体的に攻守においてしっかりリカバリーできている気がします…
しかし今シーズンは他人任せのシーンが多い気がしています…
戦術以前にチームの仲を心配するなんてイヤダー!
是非後半戦は
選手間で話し合いとかしているのだろうか?
前の試合での反省がしっかりできているのだろうか?
選手たちは仲がいいのだろうか?
そんな心配をさせずに躍動するアビスパに期待しています!
最後に
いろいろネガティブなことも書きましたが、現在はJ3降格圏ですが後半戦必ず巻き返すと信じています!
- 攻撃面は改善傾向にあるので後は守備!ここが改善できれば後半戦上がると予想
- 個人的に残留するために必要な勝ち点は43
- そのためには後半戦21試合で8勝は必要になる!!
信じましょう!!
今シーズンのクラブの目標は
J2優勝でのJ1昇格!
そんなことが現実的ではないことは誰もが理解していると思います。
しかし選手の層は薄いけども質は昨年までJ1昇格争いをしていたチーム、質は高い!
昨シーズンの終盤にサポーターが掲げていた横断幕
「きっと勝ち続ける。そう信じて応援する」
そのとおりだと思います!信じて応援しましょう!